6 Heartfire (Day 1358)  

 



一度は消しちゃおうと思った俺様によくもまぁ次から次へと、と思わないでもないが、次の頼み事を聞いちゃうことにした。 内部で働いてるかぎり、Temple vs. Palaceの権力闘争をカブリツキで見られるのだ。 これは逃すにはもったいないおいしさじゃない?



I've replaced many of the former king's guards with more reliable men. But I had to keep some experienced guards, and I can't be certain of their loyalties. I will pretend you wish to join the Royal Guards. That's your excuse for talking to the guards, sounding them out, and looking for evidence of disloyalty. If you find any hint of treason or evidence of disloyalty, report it to me. Take no action. Report to me, and I will judge what action is appropriate.

前王についていた衛兵はほとんど入れ替えた。 より信頼できる者とね。 しかし、経験者全員を追い払うわけにもいかなかったので、何人かは残っている。 私が疑問を持っているのはその者たちの忠誠心だ。 君にはRoyal Guardへの入隊希望者として動いてもらいたい。 経験者としての話を聞く、という名目で各人と話してほしいのだ。 そうすれば、不忠の心を持っている者はそれを匂わすかもしれん。 そのような態度の者か、むしろはっきりと証拠だてる物が見つかれば、ただちに報告してくれたまえ。 報告するだけで、特に対処する必要はないが、何をもって不忠とするかは君の判断にまかせる。








KhajiitのRoyal Guardなんて聞いたこともないヨ!


と俺様も今から話す衛兵もマッハで突っ込むヨ。 きっと。
そもそも制服の兜もブーツも装備不可じゃんか〜。

それとも特別仕様あったりして。 例えばこんなの。



この形ならArgonianも装着可能。 っていうかヒョイと振り向いたとたんに流血事故を起こしそうだなぁ。









ありもしない獣族用の鎧をでっちあげるのもいいが、そろそろ衛兵内の不満分子を捜した方がよさそうだ。 とPalace内の各所で任務についている衛兵達に話を持ちかけてみたが、なかなかはかばかしくない。 やっぱり勤務中は打ち明け話をする気分ではないのだろうか? じゃあ今頃はフリータイムなハズの夜勤組にでも、と兵舎区域に行ってみたが誰もいない。 フリータイムだからお外にゴハンに言ってるのかな?

人がいないならいないで、何か手がかりがないもんかと巡回兵の目を盗んで衛兵達の私物入れを拝見して回る。 

ちゃーーーん♪ なんかめっけ。


謀反の計画書だったりして〜、と開いてみたが、何のことはない、警備の当番表だった。 読みにくい汚い字で、俺様にもわかるくらい字の間違いが多いのだが、不思議と3人分の名前だけは毎回正しく綴られていた。 Milvela Dralen、Ivulen Irano、Aleri Arenの3人だ。 この紙の落ちていたのはIranoの私物入れとベッドの間だからIrano本人の名前については不思議じゃないんだが。 しかし、その3人だけが揃って王座の間の警備に当たるシフトの時、そこには二重線がしっかり引いてあった。 この3人が仲良しグループだったとしたら、名前が正確なのだけはわかる。 しかし、そうなら二重線とかは3人一緒にオフの時にする方が自然じゃないのか? 王座の間に仲良しさんだけ。 仲間の他には誰も見ていない瞬間。 何をしようってんだ?









鎌をかけるならこのIranoってヤツだな、と探してみると、なんとちょうど王座の間の警備中だった。 まだ真っ昼間なので警備員は他に何人もいるし、Tieniusもすぐそばからこっちを見ている。 むしろいいタイミングかな?




話をしてみるとIranoの態度はあきらかにおかしく、王への忠誠を誓うときに若干どもっていた。逆に前王に取り立ててもらった時の事を語るときには目がウルっとしたりして。 わかりやすいヤツだなー。




思いっきり目の前で見ていたので詳細な報告も必要なさそうだったが、とにかくTieniusに事の次第を話し、見つけた妙な勤務当番表を渡す。 しかし、Iranoの態度からすると、いまだ数多く残る前王の支持者と、現王の取り巻きとの間には根深い確執がありそうだ。 Tieniusの次の依頼(そう、まだあるのだ)も、それに関してのことだった。




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