ま、とりあえずDagoth Garesを倒した報告をしなくちゃな、とBalmoraに帰ってきた俺様を迎えたのは人々の絶叫だった。 俺様を指さし逃げまどう人の言葉が耳に入る。 |
そんなまさかえっ?俺様のコト??と剣の刀身に顔を映してみると、 (別名:俺様) ギャーーーーーーーーーーーーー! やられた!Dagoth Garesに!! いやいやまてまて落ち着け、こんな病気、田舎のGnisisならともかくここはBalmora、メイジギルドに行けばきっとちゃんと薬が・・・。 |
しかし、灰緑色に溶け崩れた顔のKhajiitが入ってきたのを見てメイジギルドメンバーさえも蜘蛛の子をちらすように逃げまどう。 |
You can't get cured of corprus! Get aWAY! イヤ!あっちへ行って! Corprusに罹っているじゃないの! 知らないの? それ治らないのよ! あっちへ行ってってば!! |
(空が落ちてきた音) Ajiraちゃん・・・君まで・・・・・・・・・・・・・・(滝涙)。 思わずこぼれる涙をこらえてギルドハウスの外へ走り出る。 そのまま街の外を目指そうと思ったのだが、泣き顔を誰かに見られる心配は全然無かった。 生き腐れの病人が通りに姿を現したのだ。 たちまち人々は建物に逃げ込み、音も高く扉を閉める。 Balmoraの広い大通りにはもう誰もいなかった。 |
俺様、このまま腐って死んじゃうのだろうか? Pulliaから聞いた、偵察隊の生き残り兵の、恐ろしい死に様が甦る。 下水に沈んだDanarのうつろな目が甦る。 このまま誰のこともわからなくなって、誰からもわかられなくなって。 この広い世界のたくさんの人の中で。 ひとりぼっちで。 |
そんなのはイヤだよぉおおおおおおおお!!! 半泣きのままCaiusオヤジのところを目指す。 このまま腐って死ぬのなんかまっぴらゴメンだ。 体が崩れて、何もわからなくなって、そんなのは嫌だ。 元々Dagoth Garesの情報を持ってきたのも、そこに俺様を送り込んだのもCaiusのオヤジだ。 きっと何か情報を。 治療方法じゃなくてもいい、何か情報を持っているはずだ。 これ以上ないくらいすがる思いで、扉を叩いた。 |