7 Frost Fall (Day 388) 

 



Ashlanderの戦士、Zabamundから「族長んちに入ってもオッケー」の許可をもらった俺様は、さっそくSul-MatuulのYurtへと足を向ける。

遠路はるばる会いに来たSul-Matuulは、不思議な装備と雰囲気に身を包んだ初老の男だった。 さっそくNerevarineの予言について話を振ってみよう。








You think you fulfill the Nerevarine prophecies. You wish to be tested to see if you are the Nerevarine. No outlander may join the Nerevarine cult. If you were a Clanfriend, an adopted member of the Ashlander tribes, then perhaps. I have an initiation rite in mind. If you pass this rite, I will adopt you as a Clanfriend of the Ashlanders. And then I will submit you to Nibani Maesa, our wise woman, who is skilled in oracles and mysteries, and who will test you against the prophecies.

君は、自分がNerevarineの予言で現れるとされている存在だというのかね? それが真実かどうか試されたいと? 異邦者がNerevarine教団の一員になることはできぬよ。 Clanfriend、つまりAshlanderのどれかの部族によって、一族の一員として存在を正式に認められているのなら話は別だがね。 Clanfriendになるための通過儀式ならあるとも。 もしも儀式の試練をやり遂げることができたなら、私が君をAshlanderのClanfriendとして認めようではないか。 その後で、女賢者Nibani Maesaに話をするといい。 謎や神秘にかかわることを話すなら、彼女が一番適任だ。 君が本当に予言された存在なのかどうか、確かめる術(すべ)も知っているだろう。



「試練」とは何かフキツな予感のする単語だが、「試練は遠慮しときます。んじゃ!(シュタッ)」とか言って帰ってしまったらCaiusオヤジが納得しないだろう。


右の鼻穴と左の鼻穴の間に開通トンネルを掘るとか、伸縮性の全然無いロープで両足をくくってそこらの崖から飛び降りるとか、エジプトで発掘されたちょっと不思議な矢で自分をブッスリ刺すとか、そういうのはゴカンベン願いたいので、なるべく簡単なのにしてください、できればあんまり痛くないヤツを、とか思いつつ話の続きを聞いてみた。








To be adopted into the tribe, you must undergo a harrowing. In a harrowing, you will be judged by the spirits and ancestors to see if you are worthy. Go to the Urshilaku Burial Caverns and fetch me Sul-Senipul's Bonebiter Bow. Sul-Senipul was my father, and his spirit guards his bonemold long bow deep in the burial caverns. Return to me with this bow, and I will adopt you into the Ashlander tribes as a Clanfriend.

部族の一員として受け入れられるには、一度死者の国へ下り、試練に耐えてこなければならない。 そこで祖先の霊に対峙し、一族としてふさわしいかどうか試されるのだ。 Urshilaku Burial Cavern(洞窟墓地)に向かいたまえ。 そこから我が父Sul-SenipulのBonebiter Bowを持ち帰ってくるのだ。 我が父の魂は、洞窟の奥底で死してなお弓を守りつづけている。 弓を持ち帰ってこれれば、君を一族に迎え入れようではないか。



お父さんがそんなに大切にしている弓を取って帰って来ちゃっていいのか!? とは思ったが、試練なら仕方がない。 行ってくるか。




おっと、その洞窟の場所も聞いておかないとな。








The burial caverns lie to the south-southeast of the camp, a north-facing door in a little hill halfway between us and the slopes of Red Mountain. Go north from the camp to the water, then turn east. At a rock cairn on the beach, turn and head straight south until you find the door. The spirits of our ancestors guard the caverns. They will attack, and will kill you if they can. Force your way past them, or evade them, get the bow, and return to prove your worthiness.

Burial Cavernはここから南南西にある。 入り口は丘の斜面に北向きに開いている。 距離はここからRedmountainの麓に行くまでの約半分くらいだ。 ここからはまず北に向かって海岸に出なさい。そのまま海岸沿いに東に向かい、波打ち際に石積みの塔が見えたらそこからまっすぐ南下しなさい。 やがて洞窟の入り口の扉が見えるはずだ。 我らの祖先の霊が洞窟内を守っているから容赦なく攻撃されるだろう。 持てる力全てを使って道を切り開きたまえ。 見事弓を持ち帰れることができれば、それが君の真価の証明となるだろう。








さっそく洞窟に向かった俺様だが、海岸を離れて南下すべきポイントがなかなかわからず、大いにさまよいまくりだった。 Campへ戻っては、Rock Cairn=石造りの塔 を探して海岸を捜索するのだが、毎回見つからない内にValenvaryon(行き過ぎ)へつっこんでしまうのだ。 


で、Sul-Matuulに言いたいのだが、自然の大岩がゴロンゴロンしているところにある石の固まりを目印に言うのはやめれ。(夜に探した俺様も悪いが)



「石灯籠みたいなの」を探していると島をぐるっと一周するハメになりかねない。 要は「Urshilaku Camp」の外に出た直後くらいに土地が一旦へっこんでいるので、そこで右に曲がればいいのだ。
「Campの外」というのはYurt群の外のことではなく、キャンプ可能になる境界線を越えてすぐということだ。
(Urshilaku Camp地域内ではお泊まり不可)









曲がり角さえわかれば、洞窟はアッサリみつかった。 ただ、あちこち岩があって見通しの利かない場所なので、季節にもよるが、砂嵐が吹いていたら止むまで待った方が賢明かもしれないぞ。












霊が住まうという洞窟は、湧き出す地下水が頭上から降り注ぎ霧となって立ちこめる場所だった。

あちこちに遺体がミイラにされて安置、というかインテリアとして飾り付けられており、この体に入ってた人が成仏せずにそのあたりにウロウロしてるのは、もしやこれが原因では?とついつい思ってしまう。

中の地形は床や壁から突き出た巨岩による立体構造になっており、さらに床が完全に水没しているところも多いので、Wizard's Staffの実質無限にあるLavitate効果がなければおちおち探索も出来ない。

もちろん俺様はのんびりとミイラ見学をしてまわり、持っている「生前の愛用品」と思われる武器防具の数々を拝見する。 中には相当な貴重品と見えて、Telekinesisの魔法を使わないと手に取れないものもあった。 




ところが、ここで困ったのは、Wizard's Staffの浮遊効果が任意に解除できないと言う点だ。 一度水たまりの1つも渡ろうと思って発動させれば、120秒経過するまでは浮きっぱなしなのだ。 移動速度はLavitateの強さに依存するから、

pt

である。

お察しの通り、これだと戦闘がもんのすごくやりにくいのだ。 俺様だけ水飴の中に埋まってるような動きになってしまうのである。









「え?」と振り向いてる間にそこらの幽霊にボコられるという状況もイヤなので、一計を案じた俺様は、召還魔法で相棒達を呼び出した。 つねに一緒に行動していれば、いきなり後ろや空中から攻撃されても、次の瞬間には相棒達が逆にそいつをフクロにしてくれるってわけだ。


何やら奥の部屋まで来た時、やっぱり幽霊に襲われたが、かまわずフワフワ(遅)と天井付近にある梁へ移動する。 梁へ上がってみると、両端に「いいものもってそう」なミイラが各1体ずつ安置してあるのが目に入った。

ほうほう、きっとあれが前族長のミイラだな。 さっそくその手に握る弓をいただこうと近づきつつ、ふと下を見るとさっきの凶暴幽霊が俺様の相棒達に追いかけられて命(?)からがらどっかへ逃げて行くところだった。



しばらくして追いかけていったみんなが意気揚々と帰ってきたから、幽霊は相棒達だけでなんとかなったらしい。 ま、多勢に無勢だもんなぁ。










そして3日後。 俺様は薄暗い洞窟の中で途方に暮れていた。



結局、あの梁の上のミイラは弓を持っていなかったのだ。
そしてこの3日間、俺様は洞窟中を探した。 確認済みのミイラの頭の上にはガラクタアイテムを乗せるというウルトラバチアタリな方法で1つ1つ確認したし、「入り口から壁に右手を付けたままで、入り口に戻るまでぐるっと1周」もしたのでまだ行っていない場所があるとも考えにくい。

それなのに弓が見つからないのだ。



弓を「見つける」ための試練があって、それを見落としているのか? 
どこかの壁に隠し扉があるのか?
てっきり最深部の梁のある部屋に置いてあると思ったのに。
それを守るSul-Senipulの霊もどこにいるのだ?


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・霊?


いましたね、そういえば(発汗)。










あわてて梁のある大部屋にとってかえし、幽霊が逃げていったと思われる方向の床を舐めるように探してみた。 しかしあの「灰色の肉まん」みたいな幽霊の死体(?)は見つからない。 そりゃそうだ、もう3日も前の話だ。 とっくの昔に塵に返ってしまったのだ。 そして、まさかまさかまさか、その中に弓が???


バイツァ・ダスト★(小声)

泡を食った俺様は4日前に時間を戻し、再度洞窟に突入した。 今度は慎重にLavitate効果が切れるまで待ち、梁のある部屋に突入する。 4日分衰えた力に情けなさを感じながら、それでも幽霊の頭上に剣を振り下ろす。 たまらず霊体を失ってわずかな物質だけを残し霧散する幽霊。


その物質を切り開いて開けてみると、そこには紛れもなく



Bonebiter Bow


そういうことだったのか・・・・(ガックシ)。


もう洞窟の中の宝を再度拾い集める気にもあまりなれず、適当なアイテムだけチョコチョコと拾っただけで外にでる。 うう、久しぶりの太陽が目に眩しいよ。 

そのまま全速力で、Urshilaku Campへ走って戻る。




弓を見たSul-Matuulがこう言わないことを心の底から願いながら。






おまえ・・・・『再点火』したな?


・・・しました(土下座)




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ズズズズズ・・・