10 Evening Star (Day 118)

 
 

Redoranの上階に使っていないらしい、けれどなかなか快適な部屋を見つけた俺様は、今日はそこに泊まらせてもらうことにして早々に床についた。 

哀しい人生とすれ違ってしまったが、一晩寝ればまた明日は笑って始められるさ。




I dreamed that a tall figure with a golden mask spoke to me, but I understood not a word. He smiled, and seemed pleasant, but when he reached to touch me, it terrified me, and I tried to escape, but I couldn't move. I tried to cry out, but I couldn't make a sound. The figure kept smiling and talking, but I felt sure he was trying to cast some sort of spell on me. When I woke, I couldn't recall how the dream ended.


黄金のマスクをつけた像が俺様に話しかける。
像の話す言葉は俺様にはわからない。

像はにこやかに微笑むと、いかにもうれしそうに俺様に手を伸ばす。
その手が触れようとした瞬間、俺様は腹の底からわき上がる恐怖にとりつかれ
像から逃げようとした。

しかし体は動かない。

たまらず叫び声を上げたが、俺様の喉からはかすれ声1つ出ない。

像はなおも俺様に笑いかけ何か話している。

いや、何か詠唱している。 俺様にだ。

逃げなくては
逃げなくては
逃げなくては
逃げなくては









んがば。


・・・・・・・・・・夢か。


って、なんて夢だよ。寝る前より疲れたじゃねぇか!!

すっかり気分を害した俺様は、今日一日この部屋でサボリ倒すことにきめた。


一日中ぼんやりと考えてみたが、結局夢の中の俺様は
あの像から逃げ出せたのか、どうだったのか

どうしても思い出せなかった。




次のページへ

TOPへ戻る