5 Frost Fall (Day 52)

 
 

昨夜遅くにSeyda Neenに戻ってきたのはいいが、すでにこの辺りは探検し尽くしたような気もする。

このあたりの民家からかきあつめまくった枕を敷き詰めたハンモック(快適)に寝ころんでぼんやりとしていると竈(かまど)につっこまれつつ燃え残っている紙切れが目に入った。

directions to Caius Cosades


そういえばオヤジとあれっきり会ってないなぁ。
そろそろ俺様の実力を認めてもよさそうなもんだ。 そうだ、顔くらい出しておくか。





早速会いに行ってみると、オヤジはあいかわらずフリだかなんだかわからない酔っぱらいぶりだった。 
コラ寄るな、Skooma臭ぇってばよ。

ともかくオヤジは任務を1つくれた。
ファイターズギルドのHasphat Antabolisに会って、そいつが知っているNerevarineとSix Housesいうどちらも負けず劣らず怪しげな名前の秘密教団の情報をもらってこいというもの。
Balmoraの中へのお使いという人をナメきったシロモノだったが、とにかく千里の道も鷹村からだ(大違)。 

ただしAntabolisは少々吝嗇なところがあるらしく、情報代としてちょっと働かされるかもってことだ。

むむ、後半ほんのり冒険の匂いがしてナイスだ。
おとなしく言いつけられたファイターズギルドへ向かう。





俺様としてはずいぶんと低姿勢に出たつもりだったが、Antabolisは案の定交換条件を出してきた。 ここからそう遠くないDwemerの遺跡「Arkngthand」からPazzle Boxという丸い模様の付いた四角い箱を持って帰ってこいと言うもの。

「持って帰ってこい」はいいけど、その「Arkngthand」ってどこヨ。



The old Dwemer ruins at Arkngthand are extensive on the surface and underground. Head south out of town past the silt strider port, then cross bridges east over the Odai River. At the signpost, head north towards Caldera. Immediately on the right see a signpost for Molag Mar. Turn right and head uphill on an old road to cross an ancient Dwemer bridge over Foyada Mamaea. The entrance to Arkngthand is on the east side of the foyada, south of the bridge. Turn a crank on a pipe nearby to open the doors.

Arkngthandは地下と地上の両方に広がる結構大きい遺跡さ。
街の南門から出るのが早いかな。 蚤バス乗り場のところの門だからわかるよな。
すぐ東側にOdai川にかかってる橋があるからそれを渡って道標が見えるまで進みな。
道標を見たら北のCalderaへ向かう方向に曲がるんだけど、すぐまたMolag Marへの分かれ道があるから道路の右にある道標を見落とさないように気をつけるんだな。 そこで右に曲がったらちょっと道が悪いけど丘を登れるからね。 道をたどっていくと古いDwemerの橋に出るから、その橋でFoyoda(溶岩跡)を越すんだ。 Arkngthandの入り口はfoyodaの東側にあるから、橋の南ってことになるな。  ドアは閉まってるけどそばのパイプについているクランクを回せば入れるよ。



オッケーオッケー。まかせなさい。 道標だとかなんとか大得意だ。

Lv4でカラナ大平原を横断してHipassKeepを越えたというわけのわからない前世の自信を呼び起こした俺様は夕飯前には帰ってこれますくらいの気安さで請け負った。

さて、さっそく出かけますか。 ここは靴ひもをキュっと締めたいところだが俺様の足に合う靴はこの世界に存在しない。 っていうかあっても履かないし。 肉球ムレるのイヤだからな。

俺様は遺跡荒らしをするつもりでできるだけ荷物を軽くし、Balmoraの南門から元気いっぱい走り出た。 








そして夕方



どこだよArkngthand!?(迷)

とにかく「←Caldera」の道標を見た記憶はあるのだが、ちゃんと北に向かっているのにいつまでたっても2つめの標が見つからないのだ。 もうずいぶんと走ってきたので日はすっかり暮れてしまっている。
どうせ屋内の遺跡に潜るのだからと昼も過ぎてから出てきたのがまずかった。 

それでも北に走るしかない。  すっかり暗くなった道だが夜目の魔法を連続詠唱しながらひた走っていると前方に建物が見えてきた。 しかし遺跡にしては明かりがついたり人の行き交う様子がみえる。

いぶかしく思ったがそのまま走り続けると


フンムーーーーーーーーー(吐息)



ギニャーーーーッ

誰ですか俺様の耳元に情熱的な熱い息を吹きかけてくださるのはっ。



それは私




ギニャーーーーーッ

悲鳴のフォントも最大になった俺様はあわてふためいてすぐ近くにせまった街のゲートへ転がり込む。






しかし俺様再度ピンチ。  
衛兵さんたちがわらわらとこちらに駆け寄ってくるのである。
しまった、Khajiitは入ったらイカン街だったか!?

俺様の脳裏にQeynosの周りに転がる善良なDarkElfやTrollの皆さんの死体が前世の記憶としてよみがえる。

ちくしょー、一日走りっぱのあげくに衛兵に殺されるのか・・・。





その場でボコられるのを覚悟して耳をビシッと伏せた俺様の横を衛兵が走り抜けていく。

なんと俺様を追いかけて街に進入した怪獣を退治してくださっているのだ。

しかも振り向いて初めてわかったが、俺様のケツには計4匹もの追跡者が付いてきていたのである。 
夜道を延々ひた走るのも考え物だ。 一歩ごとにゆらゆらと揺れる俺様のしっぽはさぞウマソーに見えたのだろう。

っていうかもう少しでゴチソウするハメになるところでした。




やあ、危ないところだったね。無事で良かったよ。
それはそうと、Calderaへようこそ。


いやホントに危ないところを誠にどうも・・・・って

CALDERA?!


 

何か遠いなぁと思っていたのは大当たりで、Calderaへの道を選んだついでにCalderaまで来てしまったのである。
もちろんArkngthandへの曲がり角を見落としたのだ。 しかもかなり早い内に。

俺様は今日の冒険をあきらめ、Calderaを一通り観光することにした。
Balmoraよりも人外の住人が多いようで、どうみても魔物な商人がいたりする。
裏にあるというEbonyの鉱山の話にも惹かれるが、やはりハイライトはここにもあったメイジギルドだろう。

役に立ちそうな魔法をいくつか買い込んだ俺様は、ギルドの2Fにいたお姉さんにBalmoraまでテレポートで送ってあげるわと言われる。 
一日無駄に過ごした後にAjiraちゃんと顔を合わせるのはちょっと照れくさい気もしたが、背に腹は代えられない。  それに夜道をBalmoraまで帰ったら今度こそしっぽの長さが半分になってしまうだろう。 しかもBalmora南門に衛兵はいない・・・。

俺様は係のお姉さんに運賃を支払い、次の瞬間にはBalmoraに立っていた。

逃げるように蚤バスにむかい、家路についたのは言うまでもない。



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