1 Frost Fall (Day 48)

 
 

さて、ふと気が付いたら1月半もほったらかしていたことになるが、本来の任務をちょっとやってみようかと思い立つ。
これ以上シカトしていたら本当に忘れてしまいそうだからだ。

とにかくBalmoraの街に行かなくては話にならない。
Vivecで苦い経験を舐めた俺様は、できるだけの豪華な装備に身を包み、有り金すべてを握りしめてBalmora行きの蚤バスに乗り込んだ。



所要時間はVivecへと同じくらいだ。 地図で見るとVivecの方が近いのだが、湾岸にあるVivecには色々と回り道が必要なのだろう。

Balmoraは俺様がビビる必要もなかったなと感じるほどの閑散とした街だった。
店やギルドの事務所はそれなりにあるのだが、通行人が少なく、妙に寂れた印象を受ける。 村は小さいがその分人がみっちり集まっていたSeyda Neenの方が活気があったような気さえする。

それはさておき、任務書に書いてある文をひっさびさに読み直す。
たしかクラブSouth Wallで聞けば、目指すCaius Cosadesの所在がわかるはずだ。
South Wallとは帝国の諜報員たちが集まる秘密クラブなんだろうか。

通行人より数が多いんじゃないかとさえ思える衛兵たちの間を縫ってそこかしこの木箱や樽からめぼしいアイテムをかすめとりつつ、とりあえず街全体を走り回ってみた。
ついでにそこらの人をつかまえてSouth Wallについて探りを入れてみる。


South Wall is a working class cornerclub in Balmora, east of Odai River, on the south end of Labor Street, owned by Bacola Closcius.

South Wall? 知ってるよ。 ガテン系の人が集まる飲み屋さ。
Odai川の東側でLabor Streetの南端にあるよ。Bacola Closciusってのがオーナーだったかな。


・・・・・・・・いともあっさりわかってしまったじゃないか。
秘密のアジトでもなんでもないということが。

カレー屋の地下だとか本棚をぐるっと回した裏とだかプールの底がゴゴゴと割れてその下だとか、そういうのを想像していた俺様ちょっとガッカリ。

しかし、気を取り直して地図を開く。 走り回って掴んだ土地勘が早速生かされるってもんだ。
さて、川の東で通りの南端っつうとコレか。





South Wallに付くと早速中にいた適当なヤツを捕まえてCaius Cosadesとやらの居場所を聞く。



That old sugar tooth? I'm not sure where he's living now. But ask Bacola Closcius, the owner... he'll know.

あぁ、あの優しいお爺ちゃん? 何処に住んでるかって?私はしらないけどオーナーなら知ってると思うわよ。 聞いてみたら?


Sugar toothとはこれまたスゴイ名前をもらっているものである。
大丈夫なのか?帝国の手先として。 尻がムズムズしそうなのをこらえながら教えてもらったオーナーを探して上の階に上がる。 いたいた。


Old Caius rents a little bed-and-basket just up the hill on the north edge of town. Go out the front door -- NOT the upper door to the terrace -- then right up the stairs, then left at the top of the stairs and down to the end of the street.

Caius老なら、北側の丘のところでちょっとした宿をやってるよ。
会いたいなら、この店の正面玄関から出て、いやいや、そこの2Fのテラスに通じてるやつじゃなくて、正面玄関だよ、で、すぐ右に階段を上って、上ったら左にずっと行きなさい。 その通りの突き当たりがCaiusの宿だからね。


おぉ、いともあっさりわかっちまったよ。 とりあえずちょっとはいぶかしく思いながらも教えられたとおりに通りをたどる。

あれ?この家さっききたような、中には薬中っぽいオヤジが一人いただけのような・・・?


 

そのオヤジでした(落胆)



I'm the Imperial Spymaster for Morrowind. And, since I'm the ranking Blades agent in Morrowind, you report to me. You follow orders, and we'll get along fine.

いかにも。 私がMorrowindにおけるImperial諜報機関Bladeのトップである。 以後私の指揮下に入り指示を仰げ。


は〜。 やはり文書を届けるお使いだけでは無かったようだ。
しかしムリヤリ本人の了解を得て諜報機関へほうりこむとはまるでどこぞの外人部隊のようだ。
このままどこか暑い国の基地へ配属されてしまうのだろうか。

などという心配は無用で、この辺りになれるまではしばらくプラプラしていて良いというお達しが出る。 Bladeとしての仕事もあるにはあるが、まだ力不足と見られたようだ。
手前で勝手に訓練して、使える程度に強くなってからこいや、ということか。

この街に隠れ住むBladeの諜報員や、点在する各ギルドについての情報ももらう。
当面の生活費として200Goldも支給されてちょっとニンマリしてしまう俺様。
今夜は都会のホテルに1泊か? 




You can use my bed if you need to rest.

滞在先が必要ならここに泊まりたまえ。 遠慮はいらん。 そのベッドに寝ていいぞ。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」




この島で身よりもないのを心配してくれてのありがたい親切だが、こんなところで寝たら病気になる予感がバリバリにするのでこの申し出は辞退し、そそくさと別れをつげた。

川向こうへ戻ってオヤジに教えてもらったメイジギルドとファイターズギルドをのぞいてみることにしよう。



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