今回若干お下品風味です。
まさかいないとは思いますが、18才未満の方は閲覧をご遠慮ください。

 

7 Sun's Height (Day 1632)




無事6つの儀式とやらを終えたのだから、出発地点のシャーマンWind-Eyeん家に行けばいいのかな?と思いきや、ジャーナルくんが異論を唱えてくれた。



6つの儀式が全部終わったからHeart-Fangのとこへ戻らなきゃね。



あー、そなのか、そこまで戻るのね。 オケオケ、早速行ってみよう。






6つの儀式とやらが終わったんですけどー、っていうかコレでもう水に流しちゃくれませんかねー、ダメ?ダメ??あっそう。 やっぱり。



You have completed the Ritual of the Gifts. I am impressed with your efforts, outlander. But there is more to be done. You have shown a certain loyalty to the Skaal, and it surprises me. Tradition dictates that you now hold this, the Mace of Aevar Stonesinger. This is a treasure of the Skaal that I do not relish giving to an outsider. Still, you have earned it. For now. Now it is time to prove your wisdom.


恵みの儀式を無事終えたようだな。 お前の働きには感謝しているぞ、ヨソ者。 まだまだ十分ではないが、お前がSkaalに対する忠誠を、それほどまでに示してくれたことには正直驚いている。 我らの慣習によりこのMace of Aevar Stonesingerを授けよう。 このメイスは部族に伝わる貴重な物だ。 ヨソ者のお前の手に渡すのは私としても抵抗があるが、そう決まっているのでしかたがない。 さて、次はお前の英知を試させてもらうとしようか。



なんならこのメイスを今すぐ返却してもいいんだが・・・・アンタのデコの中心の深さ6cmくらいあたりを着地予定地点とかどうよ?



とは思ったが待て待て、ここは我慢だ。 「何にもわかりませんでした(テヘ)」なんて手ぶらで砦に帰った日には、向かうところ敵無しと評判のGaea姐さんのインペリアル流星拳が俺様のアゴに降り注いでしまう。



えーと、英知っすか。 Khajiitに英知なんぞあると思う方が間違ってると思うんですが、どーしても試したいってのなら、どうぞご自由に。



Though I believe your heart may be one with the Skaal, your mind must be as well. To that end, I would have you investigate a crime. It involves two of the Skaal, and your actions may decide their fates.

うむ、お前の心がSkaalと共にあるのはわかった。 そしてまた魂もそうあらねばならぬ。 そこでだ、お前に、とある犯罪についての調査を命じようと思う。 当事者はSkaalの民二人。 お前の行いが彼らの運命を左右することにもなろう。



ほうほう、調査ですとな。 Khajiit探偵社、久しぶりの出動ですがおまかせくださいってもんだ。



Engar Ice-Mane has been accused of theft. His accuser, Rigmor Halfhand, claims that Ice-Mane stole furs from his house. These furs were, indeed, found in Ice-Mane's residence. The Skaal do not take such things lightly. We have little, and each is given according to his need. This offense is punishable by exile or sacrifice to the wolves. Ice-Mane will surely choose the wolves. Now, speak with the Skaal. Find out what you can. Then, report your findings to me, so the guilty may be punished appropriately.

Engar Ice-Maneが盗みの罪で告発されている。 告発したのはRigmor Halfhandで、Ice-Maneが彼の家から毛皮を盗んだと言い立てている。 実際、その毛皮はIce-Maneの家で見つかっている。 我らはこのような事を非常に深刻に受け止める。 部族は決して豊かではない。 だから誰もが必要に応じただけの物を分け与えられるのだ。 他人の物に手を出した者は、部族から追放されるか、狼の贄として捧げられる。 Ice-Maneなら狼の贄となる方を選ぶだろう。 皆と話すがいい。 できるだけの事を探り出すのだ。 何か分かったら、私に報告してくれ。 罪人はその罪によって裁かれることになるだろう。



ぬ、盗みでヘタしたら死刑っすか?! よかったー、俺様ここの生まれじゃなくって。 と毛深い胸をなで下ろすほどには後ろ暗いところが山ほどある俺様がそんな調査を請け負っちゃうってのも皮肉な話だが、そこまで極端な刑が待っているなら、ついうっかり冤罪ってわけにもそりゃイカンだろう。


えーと、とりあえず適当に聞き込みでもしてみるかな。 キレたあげくの殺しならともかく、盗みなんてちゃちい犯罪なら、そいつの人となりを見ればなんとなくわかることがありそうだし。













Heart-Fangを警護してるっぽい兄ちゃんがいたので、この騒動の当事者についてさっそく聞いてみる。 なんつっても小さな村社会だ。 うんざりするほどお互いを知ってることだろう。




まずはIce-Maneについてだ。 どんな人なのかな?

あ、その前にちょっと待って。


チャリチャリチャリチャリ



うむ、これでヨシ。



He is a valiant warrior, and no thief. Any of the Skaal can tell you that. Anyone who would say different is a liar. He has always proven to be brave and true, and it is impossible to imagine that he would be capable of this crime.

Ic-Maneは勇敢な戦士だ。 泥棒なんかじゃない。 Skaalの誰にでも聞いてみるがいい。 彼を泥棒だと言う者がいるなら、そいつが嘘つきなだけだ。 Ice-Maneは常に勇敢さと誠実さを示す男だ。 彼が盗みを行うなど信じられるものか。



ふーーーん。 んじゃもう一人のRigmorってヤツの方は?



He is a clever one. He is wise and crafty, and perhaps for this, he is not well-liked. Still, he is of the Skaal, and we must take his accusation seriously.
Rigmorは、頭脳派というところかな。 色々知っている、というか知恵が回りすぎるというか。 それが原因であんまり好かれてはいないな。 だが、彼がSkaalの一員である以上、その告発は重く受け止められることになる。



ふーーーーん。 バカ正直バーブvs.小賢しバーブってとこか(偏見過積載)













Heart-Fangのデッカイ家を出て、他に話を聞ける人はいるかいなー、と広場をうろついていたら、ばったりと騒動の本人に出くわしてしまった。

や、やぁ、ゴキゲンいかがっすか?(さすがに気まずいぞ)





I know what I am accused of, and I know that it is a lie! I have no need for the furs of Rigmor Halfhand. I am a Skaal warrior. My honor and the honor of the Skaal are my life. But I will bear this injustice as any warrior should--with dignity.

自分が告発されている罪状ぐらい知っているさ。 それが真っ赤な嘘だってこともな! Rigmor Halfhandの毛皮なんか欲しくもない。 私はSkaalの戦士だ。 この身の名誉と部族の名誉が私のすべてだ。 このような不当な告発の責も担ってみせるとも。 戦士としての尊厳を持ってな。



うぉ。 そんな風に四角四面に出られては、できる弁護もできなくなりそうだ。 「やってねーよーー!」とか喚き散らしてくれた方が俺様としては素直に受け止められるんだけど。 もうちょっと腹を割って話してくんないかな〜。 ほらほら。


チャリチャリチャリチャリ


さて、何がどうしたって?



I know what I am accused of, and I know that it is a lie! I have no need for the furs of Rigmor Halfhand. I am a Skaal warrior. My honor and the honor of the Skaal are my life. But I will bear this injustice as any warrior should--with dignity.

自分が告発されている罪状ぐらい知っているさ。 それが真っ赤な嘘だってこともな! Rigmor Halfhandの毛皮なんか欲しくもない。 私はSkaalの戦士だ。 この身の名誉と部族の名誉が私のすべてだ。 このような不当な告発の責も担ってみせるとも。 戦士としての尊厳を持ってな!



一言一句同じかよ!
(金返せ)




まぁ、誰にでも分け隔てなく応対をするってことは、評判通りのバ・・・実直な野郎だってことか。 そんじゃさ、そのRigmor Halfhandってヤツとどんな関係なの? 嘘ついてまで陥れられるような心当たりは?



I had no quarrel with Halfhand until this day. I thought him a friend to my family, to my wife, Risi Ice-Mane, especially. While I was on the hunt, he was known to keep counsel with her and others who remained in the village. And now this from him!

Halfhandとは今まで揉めたことなど無い。 彼は私の家族にとって友人だと思っていたのだが・・・。 特に私の妻Risiにとってのだ。 私が狩りに出ている間、村に残っているRisiの相談にHalfhandがよくのってくれていたはずだ。 なのに突然このような仕打ちとはな!



ほぉほぉほぉほぉほぅ。 アンタが留守の間に、Halfhandが嫁のRisiさんの相談によく乗っていたですと?



She is my wife, a wise and beautiful woman. Her life is not an easy one, as I am often gone for weeks on a hunt, but she is strong, and our children will be fine warriors.

妻のRisiは知的で美しい女だ。 私は狩りで家を何週間も空けるので彼女には苦労をかけていると思う。 しかし彼女は強い女だ。 私たちの子供もいずれ素晴らしい戦士になるだろう。



狩りで何週間も留守にするのかー。 んでそこに他の男ですか。 そりゃまー・・・・乗ってたのは相談だけじゃないだろ。 そこんとこに気づいてないのは多分アンタ一人だと思うし。



どうやら単純な窃盗事件の裏取りだけじゃなくなったようだ、っていうかそうでなければHeart-Fangだって、俺様のとこまでワザワザ話を振ってきやしないだろうし。 さて、しゃーない、真実をはっきりさせるためにもうちょっと聞き込みをしてみよう。 うまいこと証拠か言質が手に入るといいんだけどなぁ。













えーと、奥さん、とりあえずお話を聞かせてくれるかな? 特にRigmorとかRigmorとかRigmorとかについて。





He had been a good friend to me until this accusation. We had spent...some time together. But now, he has decided to ruin my family.

こんな事になる前は彼はとても良い友人でした。 一緒に・・・過ごしたこともありました。 ですけど、彼は今になって私の家庭を壊そうとしているんです。



話を聞くかぎりでは因果応報の臭いがプンプンするんだけどなぁ。 HeartFangが調査してこいinvestigate a crimeとか言うから俺様も巻き込まれてるんだし。



Engar would never do a thing such as this. He is a man of honor, and we want for nothing. I cannot imagine what would drive Rigmor to make such an accusation. Perhaps he is jealous of my husband, and these charges are meant to disgrace him.

Engarは盗みなんかするような人じゃありません。 とても名誉を重んじる人です。 それに、私たちは盗みに手を出すような不自由は何一つしていません。 なぜそんな告発をRigmorがしたのか、検討も付かないのです。 きっと彼は私の夫に嫉妬して、彼の名誉を傷つけようとしてこんなことを言いだしたんです。



そこのあたりは俺様もそろそろ同意見なわけだけど、何でそんなことになったかは胸に手をあてて考えた方がいいんじゃね?


んー、事情は徐々に明らかになってきたけど、これといって事態が進捗しないなぁ。 ま、いっか、次はRigmorに話を聞いてみよう。













やぁ、間男く・・・じゃなくてRigmorくん、話を聞かせてもらえっかな?





I can't understand why he would do such a thing. We of the Skaal give to each according to need. If Ice-Mane had needed more furs, they would have been provided. But, instead, he stole them from my home. It is difficult to explain. I feel sorry for his lovely wife, who will be left all alone.

Ice-Maneがなぜこんなことをしたのか、まったくもってわかりませんよ。 私たちSkaalは皆が必要に応じて物資を与えられます。 Ice-Maneがもっと毛皮を必要としているなら、部族がちゃんと与えたはずなのです。 それなのに、彼は私の家から毛皮を盗み出したのです。 彼の美しい妻のことを思うと、やりきれない気持ちです。 たった一人で取り残されることになるだなんて可哀想に。



いや、アイツの嫁さんまだ取り残されるって決まったワケじゃないし! つかそれオマエの希望丸出しじゃんよ。



うぬぬぬ、裏事情は把握したが、裏しか分かってないので証拠が無いなぁ。 もーーちょっとこう、確定的な・・・それこそ目撃証言とか出てこないかなぁ。 こういう時は何でも見ていて何でもしゃべっちゃうオバチャン軍団でもいてくれると心強いんだけど、いかんせん外が極寒なのでそんな便利な存在はいない。 井戸ならあるんだけどな。 あとは部族内の事情に詳しそうなのは・・・シャーマンのオッサンかな? ダメ元で話を聞いてみるとしよう。












部族のシャーマンってくらいだから、他のバーブより多少はマシだろう、と俺様が一縷の望みをかけたWind-Eyeは、脛を丸出しにしながら寒い寒いと愚痴を垂れてる最中だった。 うむーん、不安度若干急上昇。 ま、いっか。



よぉッス、ちょっとだけ久しぶりー。 さっそくで悪いんだけどさ、かくかくしかじか、コレってどう思う?






Engar has been a valiant warrior for the Skaal for as long as I can remember. Both his father and his father's father were known to be brave and honest men as well. His wife, Risi Ice-Mane, will be heartbroken if he is found to be guilty. Speak with her, Lenne. She knows him well.

私が知る限り、Ice-ManeがSkaalの戦士として恥じる行いに出たことはないね。 彼の父もそのまた父も、勇敢で誠実な者たちだった。 Risiも彼が罪人ということになればとても悲しむだろう。 Risiと話しなさい。 Risiが夫については一番よく知っているだろうよ。



えーーー。 今さっき話してきたばっかりだよ。 んーーー、また行ってくるしかないのか。













コンチハ奥さん、ちょいとまたお邪魔させていただきますよ。



と、再度Ice-Maneの家を訪問したってもうネタ切れだ。 事態を打開してくれる「何か」を求めて期待の目でこちらをチラチラ見ているRisiさんには申し訳ないのだが、俺様もこれ以上話すことなんか無いのでモゴモゴと口ごもるしかなく、あまりの気まずい空気に視線をあちこち彷徨わせるばかりだ。

どうしよっかなー、いっそRigmorをキュキューっと締め上げれば事態が進展しそうなんだけど、それだと多分「英知」じゃないしなー。 いや〜あはははは、素敵なお宅ですねー、えへへへへ(目泳)





って、あれ?




その場をごまかすためだけに家の中を拝見させてもらっていた俺様だが、Risiさんが向こうを向いている間に変な物を見つけた。 紙切れ一枚だが、なんで枕の下に? くしゃくしゃになるじゃんか、こんなとこに置いておいたらさ。

おやや? こーーれーーーはーーーー。


(RigmorからRisiへの手紙)



一抹のやましさはあったが、RisiさんだってRigmorの野郎や自分のプライバシーよりも旦那の命が大切だよね?ってことで、俺様はそれを読ませてもらうことにした。













Dearest Risi,
愛するRisiへ

Why will you not see me? You know how I feel, and I know you feel the same about me. Please, simply consent to speak to me. Just a word, a moment with you, would ease my soul. If I cannot be with you, I will have to resort to something drastic.
どうしてもう会ってくれないんだい? 私の気持ちはわかっているだろう? 君も同じように私を想ってくれているんだろう? どうかもう一度、ただ話をしてくれるだけでいいから振り向いてほしい。 ほんの少しの間だけでいいから。 もし一緒にいられないなら、私としても思い切った手段に出ざるをえないんだ。

Please, consider your feelings. Your husband is a lout, away for weeks at a time, with no consideration for your needs. I have always been there for you, and I always will be. We should be together, dear Risi.
お願いだから私の気持ちを考えてほしい。 君の無粋な旦那様は君をひとりぼっちにしておいて、何週間もいなくなるような奴じゃないか。 私なら君といつも一緒にいてあげられるし、そうするつもりだ。 愛するRisi、私たちこそが結ばれるべきなんだよ。

RH
RH




ええい、シリが痒くなるわ!



なんだなんだなんだこの無駄に甘ったるい手紙は。 今すぐ燃やして消し炭にしてくれようか、とも思うが、いやまて、これは大事な物的証拠だろ。 ていうか、Risiさん、こんなもん後生大事に隠しておくなんてどういうこと? 単なるラブレターにしては、若干おだやかじゃない文面が紛れ込んでいるんだけど、今回の騒動と無関係とはまさか言わないよね?



You have found the letter, have you not? It is true that Rigmor and I had a brief affair, but that has ended. He refuses to let me go, though. I fear that he has caused this trouble just to get rid of Engar. You must put a stop to this. My husband is a good man, and does not deserve this fate.

ああ、手紙を見つけてしまったのね。 ええ、Rigmorと私はそういう関係にあったの。 でもそれはもうおしまいにした事なのよ。 でも彼はそうするつもりがなくて・・・。 Engarをどうにかするためにこの騒動をでっちあげたんじゃないかってずっと恐れていたの。 こんなこともうやめにしなくてはいけないわ。 夫は誠実な人よ。 罪を着せられて死ぬなんてあんまりだわ。



それは最初の最初に言わんとイカンことなんじゃないか? つーか、夫の一大事に何やってんのさアンタ。 部外者の俺様が聞いたってどっからどう見ても鉄板で冤罪じゃん。 まー、浮気相手に逆ギレされてパニくってたってのはわからないでもないけどさぁ。 とりあえず自分の旦那くらい真っ先に信じてやれよ。


ま、Risiさんばっかり責めてもしょうがない。 盗難事件のでっちあげに荷担していたわけでもなさそうだし、Rigmorに脅されてたって面もありそうだしな。 てことで、Rigmorくんにこの手紙を突きつけてみるか。














You...found that letter. But why would...? This is an outrage! I never.... I only wanted the woman. Why did that fool have to choose the wolves? He could have simply left, and she and I could have been together forever! You know my crime, and I know you must tell Heart-Fang. Let us go to him, and I will accept my fate.

そうですか・・・手紙を見られたのですか。 それにしても何だってこんなことに・・・。 まったく馬鹿げた話ですよ。 ただ彼女を手に入れたかっただけなのに、あの大馬鹿者ときたら狼の贄になる方を選ぶだなんて。 ただ彼が部族から出て行きさえすれば、私たちは幸せになれたのに。 ええ、自分がしでかした事の重大さはよく分かっています。 あなたもHeart-Fangに報告しなくてはならないでしょうから、一緒に行きましょう。 彼に会って、裁断を下してもらわねばなりません。



あー、なるほどね。 旦那さんの方に濡れ衣着せて追っ払いたかっただけなのに死刑選択されてビックリってとこなのか。 いや、それならそれで事態を収拾しようとかしろよ・・・子供かっつーの。
















おとなしく裁きを受けるだけの心構えはあるらしいRigmorと連れだってHeart-Fangの館に戻る。 ちわーっす、英知がナントカの窃盗事件を解決いたしやしたー。






So, Halfhand has invented this tale of theft? Over a woman? By the All-Maker, this will not go unpunished! By Skaal tradition, making a false accusation carries the same penalty as the crime that is claimed. In this case, either exile or death by sacrifice to the wolves. The verdict is yours to decide.

つまり、この件はHalfhandのでっち上げだったということか? 女の取り合いが発端でか? 何てことだ、タダでは済まさんぞ! 我らが部族の慣習では、他の者に罪を被せようとした者の罪は、その偽りに告発された罪と同等として扱われることになっている。 今回の件もしかり。 刑は部族からの追放か、狼の贄となるか、その2つに1つだ。 どちらにするかはお前が選ぶとよい



うぇ。 身から出た錆とは言えキビシー・・・。 いやでも、ほっとけばIce-Maneが死刑になっちゃってたんだからその点では妥当な判決だよなぁ。 いやいや、そもそもちゃんと調べないで刑がどうとか言ってるシステムがオカシイような気がたっぷりするんですけどねぇ。


と、事の次第を見守っていた俺様は、Heart-Fangが言い放った「お前が選ぶ」の「お前」の部分が、俺様を指して言っているのに気づくまで20秒ほどかかってしまった。


え!?何で俺様!? Ice-Maneは自分で選んでいたじゃんか。 何でいきなり俺様が裁判官に任命されてんの!?



Halfhand must be exiled permanently from the Skaal, or he must be fed to the ceremonial wolves. Which do you choose?

Halfhandの刑はSkaalからの永久追放か、狼の餌となるかだ。 さあ、どちらにするのだ?



待て待て待てー! 確かに俺様は顔に毛がみっしり生えているし、ヒザから下の被服率がアンタらバーブより低いし、生まれ故郷の大陸語の読み書きすら危うい獣人ですが、それでもここの刑罰システムはちょっと野蛮すぎると思うッス!! なんでそんな極端な2択なんだよ!!!



I choose exile. (永久追放)
Feed him to the wolves. (ワンちゃんの餌)



だから赤文字で選択せまるなーーーッ!!



労役とか懲役とか罰金とか、そういうマイルドなのは無いんかい。 お、そうだ、ちょっとひらめいちゃったぞ。 えっとね、狼の贄でお願いします。



To the wolves then! You have shown mercy, Lenne, allowing him to die with this honor. Perhaps you have some wisdom after all. Lead the prisoner outside that he may accept his sentence. The shamen will summon the Caenlorn to perform their function. But first, accept this token. It is unlikely, but perhaps you, too, can be more like the wolves we revere.

狼の贄とするか! Lenne、それは実に情け深い判断だぞ。 彼は名誉ある死をとげることができる。 どうやら君の頭にも少しばかりの英知は入っているようだな。 罪人を外に連れだし、刑を受けさせるがいい。 シャーマンが刑のためにCaenlornを呼び出してくれるだろう。 ああ、その前にこれを受け取るがいい。 これを身につければ、いくら君でも、まぁ少しくらいは我らが崇める狼たちに近づける・・・こともまぁあるかもしれないというかなんというか。



ほんっとにいちいちカチンと来るやつだな。 まぁいい、後で吠え面かくなよ。















Rigmorと一緒に外に出ると、広場にあるいつもは何もいない柵に、儀式用とやらの狼がすでに召還されていた。




そこらを走り回っている野良狼とは違い真っ黒な毛皮に大きな体。 強そうっていうかさぞかし良い毛皮になりそーな奴らだ。 Rigmorはもうすっかり観念しているのでスタスタと狼の柵の中に入っていく。



どりゃーーーーーーー!



Rigmorくんがシミジミとこの世に別れを告げている隙に、とっととワンちゃんたちを一掃してしまう。 へっへっへ、狼がいなくなっちゃぁ生贄にするもへったくれもないだろー。


狼を倒し尽くした俺様は、何喰わぬ顔でHeart-Fangのところへ戻った。 次のおつかいがまだたっぷりある予感がぷんぷんするので、さっさと話を進めたいのだ。



You have done well, Lenne. Make sure Halfhand gets fed to the wolves, and then we will speak of other things.

よくやってくれたなLenne。 Halfhandが間違いなく狼に喰われるように取りはからってくれたまえよ。 それが終われば次の事について話そう。



げ。



コイツの見ていないところでズルっこをする分にはバレないと思ったんだけどなー(汗)


えーーと、もう狼、一匹も残ってないんですが。



Make sure Halfhand gets fed to the wolves, and then we will speak of other things.

Halfhandが間違いなく狼に喰われるように取りはからってくれたまえよ。 それが終われば次の事について話そう。



ぬぉ。 いわゆる手詰まりってヤツかーーーーーー。 うむーーーーーーーーーーーーー。


しょうがない、超久しぶりだが、発動するしかない。








バイツァ・ダスト(小声)
















Halfhand must be exiled permanently from the Skaal, or he must be fed to the ceremonial wolves. Which do you choose?

Halfhandの刑はSkaalからの永久追放か、狼の餌となるかだ。 さあ、どちらにするのだ?



よし、うまいこと巻き戻ったぞ。 てか、マジもんで狼に喰わせる刑とかありえないから! 死んだら名誉もクソもあるもんかい。 



つーことで、追放刑の方でよろしく。



Then he shall be exiled. Halfhand may never again return to the Skaal village, and he shall be dead to the Skaal forever. It is a cruel choice you have made, Lenne, but perhaps it is wise. Here, accept this token. It is unlikely, but perhaps you, too, can be more like the wolves we revere.

部族からの追放とするか。 よし、Halfhandは二度とSkaalの村に近づいてはならぬ。 部族にとり、彼は以後死人とみなされる。 Lenne、それは実に酷な判断だぞ。 まあ賢明と言えないこともないが。 そうだ、これを受け取るがいい。 これを身につければ、いくら君でも、まぁ少しくらいは我らが崇める狼たちに近づける・・・こともまぁあるかもしれないというかなんというか。



やかましわ(笑)


二度も同じイヤミ聞かせんなハゲ〜。



いや、それはともかく、Halfhandは自分に下された判断を静かに聞いていた。 んー、まぁ命までは取られなかったんだし、元気だせよ、なぁ?



I have nothing to say. My time is done.
いや、もういいです。 私は破滅です。



アホか。 死なずに済んで、五体満足で、見たところ病気もなさそうなのに、こんなみみっちい村から追放されるだけで、なーーーにが破滅だ。 世界を見に行くチャンスだとでも思っとけってば。


まー、今すぐに気持ちを切り替えろってのも無理かもしんないけど、気持ちの整理が出来たら俺様に声かけてくれよ。 南の港まで連れて行ってやるし、船賃くらいはオゴるからさ。 行ったことないだろうけど、Vvardenfell島はいいとこだぞー、俺様みたいな正真正銘の前科者だって、パンツ丸出しで歩いている変態バーブだってみんな元気に生活できるんだからな〜。 せせこましい村に閉じこもってるより全然良いって。 な、な?



I have nothing to say. My time is done.
いや、もういいです。 私は破滅なんです。





Rigmorは、なおもHeart-Fangの前に立ちつくしていたが、Heart-Fangの方は、もう目を合わせようともしない。 刑が執行された瞬間から、RigmorはSkaalにとっては「いない人間」なのだ。 いや、「ハジメからそんな人いませんでした」扱いなのか・・・。


これ以降、Skaalの誰に聞いても「Rigmor? それって誰ですか?」というハンコで押したような返事が返ってくることとなった。 俺様がSkaalの連中をますます嫌いになったのは言うまでもない。




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