いつの間にか暮れていた空の下を、とりあえず地図で見る獣の石柱を目指して南下する。 あんまり遠くないはずなんだけどー・・・あ、あれかな? |
南へ向かえ。 善き獣を見つけその傷を癒すのだ。 |
うぉ、何だ今の声? 思ったよりずっとぶっとくて背も高かった石柱だが、俺様がそれに手を触れるなり「指令」を伝えてきた。 Skaalの奴らも無愛想だけど、イキナリ命令モードとは石のくせに生意気な奴だ。 などと、いつまでも石の固まりごときにプリプリ怒ってる場合ではない。 Skaalの連中はどう考えても暖かく寝床を提供してはくれないだろうし、夜もどんどん更けてきてしんしんと冷気が降りてきている。 快適な野宿場所でも見つからない限り、さっさと用事を済ませた方が俺様自身のためでもあるのだ。 んーと。 南で獣ね。 んで、多分ケガしてるわけね。 どこだろ。 南か。 てくてくてく 南ね。 てくてくてくてくてくてく もっと南か。 てくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてく そろそろかな? てくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてく (南下しすぎ) |
いくらボケっとしてたからって来すぎだ俺様、と自分にツッコミを入れてから来た道を北上しなおす。 ケガしてる獣はいねかー、と探しながらだ。 つーか、「獣」て幅広いよなぁ。 せめて種類を限定してくれないとわかりにくいすぎなんだよなー。 |
ガー! |
ガー! |
モシモシ、アナタハヨキケモノデスカ? ガー! |
・ ・ ・ ・ ・ へんじがない。ただのしかば(ry |
地元の皆さんに丹念に聞き込みをしながら北上しているウチに、出発地点である獣の石柱の近くまで戻ってきてしまった。 夜も白々と明けてきている。 つまりは一晩丸々無駄足だったわけだ。 んもー、どこだよケガしてるとかいう獣は。 まさか元気に歩き回ってるわけじゃないだろーな、とキョロキョロしながら石柱を目指していると、チビッコゴブリンたちが何やらもめているのが目に入った。 おいおい、何してんだチビッコギャングども。 |
チビッコどもは、どうやら白熊狩りの途中のようだ。 うむー、こいつらが動物を狩るのは初めてみるなぁ・・・って、 あぁッ! |
やっとのことでお目当ての「善き獣」に会えた俺様は、早速チビッコどもを斬り飛ばしてお助けすることにした。 結構ピンチだったらしい白熊親方も、俺様に喜びのダンスを披露してくれた。 いやいや、間に合ってなによりですよー。 |
あー、そうそう、ケガしてるんですっけ、と親方の毛皮を探ると、チビッコが刺したらしい矢があったので、丁寧に取り除く。 これでいいスか? 矢は取れたものの、傷は結構深かったようなのでエスコートクエスト用に備えていたonTargetの治癒魔法をかけて親方の傷を完璧に治す。 |
これで任務は完了っスか? と親方の顔をのぞき込んだが、どうやら俺様としばらく行動を共にしてくださるらしい。 もしかして親方ってば、このお使いツアーの先導者だったりして?なるほどッ、よろしくお願いいたします(深々)。 んじゃ、えーと、ここからなら行きやすいのは陽の石柱、かな。 砦の近くまで陸路を南下するだけだし。 では行くとしましょうか親方!レッツゴーですぜ!! 思わぬ旅の道連れが出来た俺様は、意気揚々と次の石柱を目指すことにした。 |