2 Sun's Height (Day 1627)





What is it you want? I heard you were asking around about this being a dry fort.

何が聞きたいっていうんだ? オマエさんが禁酒令のことについて聞き回ってるって仲間からも聞いたけどさ。




酒と現金振りまきまくりだ受け取れオリャーっ、な俺様の社交術により、口が油を塗ったがごとく軽くなった兵隊さんは、何でも聞いてくれモードで俺様の質問に耳を傾けてくれた。

なにせだしさ。

さて、禁酒令が出ていることについてなんだけど、何か知ってない?



Look, I'm not sure what caused all this. I just know that I heard from Antonius Nuncius that the Captain had placed a ban on all alcohol at the fort. And, sure enough, there was none to be found.

言っとくけど、俺は何でこんなことになったのかなんて知りゃしないぞ。 ただAntonius Nunciusが言うには、Captainが砦全体に酒の持ち込みを禁止したって話だ。 どこを探してもワイン1瓶出てきやしないさ。



あれ? 何か話が食い違ってない? Captainが禁酒させたって言ってるその司祭、どんなヤツなん?



The priest? He's not bad, I guess, for a priest. You'll find him at the Imperial Cult Shrine here at the fort, though he keeps an office upstairs from the Armory. Could be in either place. Seems to understand us soldiers pretty well. He was telling me just the other day how it seemed unfair that the Captain had cut us off from the drink. He figures that's one of our few pleasures on this dungheap of an island.

司祭さんかい? なかなか良い司祭さんさ。 まー、所詮坊主だけどな。 砦の中にあるImperial CultのShrineに行けば会えるだろうよ。 司祭さんの個人事務所はArmoryの上にあるはずだから、Shrineにいないときはそっちを探してみるといい。 俺達みたいな下っ端兵卒の気持ちをよくくみ取ってくれる御仁だよ。 ついこの前も、禁酒令について話したばかりだ。 こんな辺境に来てる俺達から酒を取り上げちまってるCaptainの朴念仁ぶりには呆れてるみたいだったな。 あぁ、ここは落ちに落ちた奴だけがくるとこさ。 酒でも飲まなきゃやってられないってことを、司祭さんはよく分かってくれてるよ。



へー、ほーー、そうなんだ。


つーか、悪いけどさ、そのイイヒトな司祭さんかCaptain Cariusのどっちかがウソこいてないか? でないとつじつまが合わないことこの上ないんだけどさ。



うし、Captainとは別れてきたばっかりだし。 ここは司祭の方にも話を聞いてみるか。 えと、ここから近いのはArmoryのある建物、かな。













Armonryの上階にある司祭さんの事務所とやらに来てみた俺様である。 まだ、お日様も空の高い場所にいるような時間だから、本人の姿は見えない。 Shrineの方に詰めているんだろう。 ふふん、むしろ好都合。 目の前にあるのは司祭さんの机。 レッツ、



ガサ入れタイム


である。


さて、机オープーン。




ゴロゴロゴロリン。




・・・・・・・・・これ、もしかしなくても酒じゃね?


いや、それどころではない↓。



司祭さまが何持ってんだヨ。 正真正銘ご禁制の品じゃんか。













なんだかとんでもない物を見つけてしまった・・・。 司祭さま、酒はイカン派じゃなかったのかい。 てか、ちょとまて。 壁際に酒瓶が、タンスの影に隠れて置かれている。 いや、今となってはタンスそのものもめっちゃ怪しいぞ〜。



よし、開けちゃえー。






特殊な錠だから鍵無いと開かないよ。





マジかい。 しゃーない。 司祭さんのとこに行ってくるかな。














Shrineへと足を運び、噂の司祭さん、もとい、酒飲み+薬好き疑惑な司祭さんを探す。 できれば穏便にあのタンスも開けたいんだよな。 そうすればCaptainへ提出する立派な証拠になるしさ。


その司祭さんは神殿のすぐ側でつかまえることができた。



やーはははは、コンニチハ。 てな挨拶を軽く交わしながら、さりげなく司祭さんのローブのポッケに手を突っ込む。 鍵があればもちろんスリ取るつもりなのだ。

さて、どれどれ。



オイオイオイ! 昼間っから何持ち歩いてるんだよ。 オッサンちょい顔貸して。 ちゃんと話し合った方がお互い良さそうだしさ。




What do you want?
おや、何の御用ですか?




禁酒令dry fort・・・について何か思い当たることって無い?



Yes, yes. Terrible thing. Don't know why you'd be asking me about it. Did I mention how the shipments stopped arriving?

もちろん聞いていますとも。 酷い話だとも思います。 でもいったい何でそれを私に? 酒類は補給が届かなくなったと聞いているのですが。



うん、それでね、補給が切れてるんだから、このFort中どこを探しても酒は一滴もないはずなんだよなぁ? そもそもアンタ主義主張的に酒に反対なんだよな? おかしいなぁ、俺様、目を開けたまま夢でも見たのかなぁ・・・、なんてな。



Well, I have no idea.... You've been in my desk? My desk? You've been in there? Why...that's an outrage! Stolen liquor? I have no idea.... All right. Perhaps I have been hiding the alcohol. It was for their own good! And...I had hoped that if the soldiers got fed up and revolted, I'd be able to justify going home to my superiors. Look, I don't want any trouble from you.

おっしゃる意味がわかりかねるのですが・・・。 あぁ、私の机を? あの机? アレを開けてしまわれたというのですか? あなたに何の権利があってそんな暴挙を? 何のことだかさっぱり・・・・いえ、はい、そうです、そのとおりです。 私が酒を隠していました。 でもそれは、兵達のことを考えたからこそです! それに!それに!!彼らが酒に憩いを求めることができなくなれば、その気持ちはつもり積もって・・・そのうち反乱でも起きて・・・・・・、そうすれば教会の上層部も、私がこの辺境を出て家に帰ることを許してくれるんじゃないかと思ったんです。 あなたを巻き込んで揉め事を起こすつもりはありませんでした。



スゲー勝手な理屈だなぁ、とは思ったが、ま、同じく島流しされて来た身としては気持ちはわからなくもない。 大陸人から見れば、ここってホント地の果てどころかこの世の果てみたいなもんだもんな〜。 うーん。 酒を取り上げられた兵隊さん達も大迷惑でかわいそうだが、有無を言わさずこんなところを教区に割り当てられちゃった司祭さんもそれなりにかわいそうだ。

あのさー、俺様、今回だけは黙っていてやるから、おとなしく次の転勤までココでおつとめしない?アンタにとっては嫌いな場所だろうけど、兵隊さんたちのウケも悪くないようだし、なんなら一緒に酒でも飲んでうち解けて、異動になったら涙と拍手で送り出してもらうってのはダメ? そっち次第なんだけどな〜。



Thank you. Thank you so much. Look, take this key. You'll find all of the misplaced liquor in the closet. The troops will be happy to have it again. I'm sure they'll be more than happy to talk to you. Just don't tell them what I did.

ありがとう! 本当にありがとうございます! そうだ、この鍵を持っていってください。 補給物資からくすねた酒類は全部タンスの中にしまってあります。 兵士たちの手に戻せばきっと喜んでくれることでしょう。 あなたにもきっと感謝することでしょうし・・・ただ、どうか私のことだけは黙っていてください。



オッケー。 その辺りは上手く言いつくろっておくよ。 酒と薬は、まぁほどほどにしときなよねー。











司祭さんから受け取った鍵を手に、さっきは開けられなかったタンスのところへ戻る。 さて、ご対面〜。





ズラ〜リ。

(7種類:各10本)



ごはァ。 何っじゃ、この量。 ネコババしすぎだ坊主。 まぁ事が片づいた今となっては多い方がいいか。 とにかくCaptain Cariusに報告だ。












I asked you to investigate why the morale has been low in the fort. Have you learned anything?

やぁ、調査を頼んだ士気の低下について、何か手がかりはあったかな?



あー、その件ですけどね、なんかみんな、酒飲めないからってちょっぴり腐っちゃってたみたい。 んで、お酒が届かなくなったってのはもう解決。 なんかちょっとした間違いがあって倉庫の変なところに行っちゃってたみたいッスよ?



You say that the shipment had merely been misplaced and this was all a big miscommunication? That's ridiculous. I expected better of my men, and myself. Especially of myself. Thank you for your help, Lenne. Take these--there are diseases on this island we have never encountered. I would hate to see you take ill. Now, though, there is more fort business to discuss.

なんだって? 些細な手違いで酒がしかるべき場所に届いていなかった? すべては単なる行き違いの結果? 何て事だ。 この砦の兵士も司令官ももうちょっとマシなメンツが揃っていると思っていたのに。 ああそうとも、この私こそが防ぐべき事態だったのだ。 Lenneくん、どうも助力ありがとう。 これを受け取ってくれ。 この島には、他の土地では見られない病が蔓延している。 それが原因でキミが体調を崩すところなんか見たくないしな。 さて、この件はもう終わりだ。 次の任務について話をしようじゃないか。



おぉ、Captain Carius、スゲーじゃんか。 病気防止のポーションまでもらってしまった。 うん、それでこそしばらく世話になる気もおこるってもんだ。 さて、ほんじゃまー、お言葉に甘えてサクサク話を進めようじゃありませんか。





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